日本の環境放射能と放射線

基礎知識を学ぶ


Q&A[基礎編]
 
Q2 一般の環境にある放射線は測れるの?
Q2 一般の環境にある放射線は測れるの?
放射線は、目で見るとか、耳で聞くとかなど、人の五感で感じることはできませんが、測定器を用いると、わずかな量でも測ることができます。 放射線の測定には、サーベイメータという機器を使います。アルファ線、ベータ線、ガンマ線により、用いるサーベイメータの種類が異なります。 アルファ線はZnS(Ag)シンチレーション式サーベイメータ、 ベータ線はGM 計数管式サーベイメータ、ガンマ線はNaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータ及び電離箱式サーベイメータです。
サーベイメータ
アルファ線は、紙1枚でも止まってしまい、ベータ線は薄い金属で止まってしまいます。このため、アルファ線やベータ線の測定は、主に、表面汚染の測定に限られます。 一般の環境における空間の放射線測定は、ガンマ線測定を意味しています。放射線の強さは単位時間あたりの放射線量である空間線量率として示しています。 人への影響を示す1センチメートル線量当量のμSv/h(マイクロシーベルト/時間:マイクロは百万分の1です。)か、 又は空間における放射線の強度を示す量である空気カーマ(その量は、一般環境の測定では、空気吸収線量と同じと考えて問題ありません。)のμGy/h(マイクログレイ/時間)として表されています。 一般の環境の空間線量率は、もともと自然に存在するウランなどの放射性物質からガンマ線が放出されているため、地域や天候によっても異なりますが、おおよそ0.02〜0.10μSv/h の範囲にあります。 雨や雪の降り始めは0.20μSv/h 近くになることもあります。NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、0.1μSv/h から30μSv/h 程度まで測定できます。 電離箱式サーベイメータは、1μSv/h から10〜300mSv/h 程度(ミリシーベルト/時間:ミリは千分の1です。)まで測定できます。 また、空間のガンマ線を連続して測定するため固定式モニタリングポストがあります。 検出器は、サーベイメータと同じく、主に、NaI(Tl)及び電離箱です。なお、空気カーマ(μGy/h)から実効線量(μSv/h)の推定値を求めるには、空気カーマに0.8 を乗ずることとなっています。 だだし、緊急時には、混乱を避けるため、空気カーマと実効線量は同じとして扱うこととなっています。
固定式モニタリングポスト