日本の環境放射能と放射線

基礎知識を学ぶ


身の回りの放射線
 
1 人工の放射線って何?

  人間の活動によりつくり出されたものをいいます。人工放射線としては、1945年から1980年の間に米国や旧ソ連、中国などが行った大気圏核爆発実験によるフォールアウトがあります。 また、原子力施設からわずかながら放射線が放出されています。いずれも自然の放射線と比べてごく微量です。
  その他、医療の分野において、エックス線診断などの医療に用いられる放射線があります。種類により異なりますが、人が1回当たり受ける線量は、胸部の集団エックス線検診の場合、 0.05ミリシーベルト程度、胃の集団エックス線検診の場合、0.6ミリシーベルト程度といわれています。

雨水・ちり(降下物)中のストロンチウム90の経年変化

  上の図は、日本各地の雨水・ちり(降下物)中に含まれる放射性降下物のひとつであるストロンチウム90が1kmあたり1ヶ月間に降下した量について、 1974年度から2015年度までの変化を示しています。1980年に大気圏核爆発実験が禁止されたため、ストロンチウム90の月間降下量は減少しました。 しかし、1986年にチェルノブイリ原子力発電所事故の影響により一時的に増加しました。その後、ストロンチウム90の月間降下量は1970年代の1/20程度のレベルで推移していましたが、 2011年3月以降、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響による、ストロンチウム90濃度の増加が観測されました。